
不二家から発売されているチョコチップクッキー「カントリーマアム」
アメリカのクッキーブームに触発され開発され、1984に発売の歴史あるクッキーです。
そんな、国民的認知度を誇るカントリーマアムですが、「昔よりも小さくなった」とtwitterなどSNSで悲しみの声が広がっています。
本記事では、カントリーマアムは本当に元の大きさよりも小さくなったのかどうか、その大きさの推移を解き明かしていきたいと思います。
目次
小さくなったというtwitter出の声をご紹介
カントリーマアム小さくなったってよく聞くけど、実際普段食べないからそんなに実感なかったけど、まじでめっちゃ小さいやんけ!ちっさ!(twitterより)
カントリーマアムが小さくなったって聞いて、さすがにそこまで言うほどじゃないやろ〜って思って袋開けたら思わず「ちっさ!」って言っちゃうくらい小さかった・・・(twitterより)
キットカットもカントリーマアムもじゃがりこも小枝もポッキーもみんな小さくなったり量が減った・・・(twitterより)
生食感のカントリーマアム、おいしかったよ美味しかったけどそれよりもその小ささに驚いた…どんどん小さくなっていくね…10年後のカントリーマアムはマーブルチョコ並の小ささになっちゃうんじゃないか!?(twitterより)
カントリーマアムとか従来の大きさで値上げでよかったよな、それで高いと思う人は買わなくなるけど、小さくなったり少なくなったことを知らないで買ったひとがいっぺんに文句いうよりよくない?(twitterより)
やはり、カントリーマアムが小さくなったと感じている人が多いようですね。
しかも、注目すべきなのは、小さくなったと感じている人のツイートが、2020年に集中しているということ。2020年に何かしらの仕様変更があったのかもしれませんね。
では、次に実際の大きさの推移を客観的データをもとに見ていくことにしましょう。
カントリーマアムの昔の大きさは何グラム!?大きさの推移
カントリーマアムは、以下の通り大きさは時代とともに変化をしています。
- 1984年(発売当初):11g
- 2007年:10.5g
- 2014年:10g
上記の通り、発売当初よりも1g軽くなっているのがわかりますね。
そして重さもさることながら、特筆すべきはその直径です。発売当初はおよそ直径5cm以上だったのが、現在は3分の2の、3.5cmになっているというのです。
現在の大きさ:約3.5cm×約3.7cm
これでは、昔と比べて小さくなったと感じる人が多いのも当然ですよね。実際に大きさが元の大きさの3分の2になっているのですから・・・
子供のころ大好きで食べていたものが、大人になってこんなにも小さくなっていたら、がっかりする気持ちもわかりますよね。
カントリーマアムの値段の推移も調査してみた
カントリーマアムが実際に小さくなっていることがデータで分かりましたね。
それでは、昔と比べて値段は変わっているのでしょうか?以下に、値段の推移をご紹介させていただきますね。
- 2005年 容量:30枚 値段:323円
- 2007年 容量:28枚 値段:323円
- 2008年 容量:24枚 値段:323円
- 2011年 容量:22枚 値段:323円
- 2014年 容量:20枚 値段:323円
- 2016年 容量:20枚 値段:323円
上記の通り、値段は323円と据え置きのようです。ところが、容量は2005年から現在、10枚も減っています。
大きさも減って枚数も減っていて、お値段は据え置き。これは実質的な値上げと言ってもいいでしょう。
この隠れ値上げの原因はいくつか挙げることができます。
原材料の価格の高騰
第1は、原材料の値段の高騰です。時代とともに、小麦粉やチョコレートの原料、カカオなどの値段が上がってきているのです。
これにともない、カントリーマアムも実質的な値上げをせざるを得なかったのですね。
原油の価格の高騰
また、第2には、原油の価格の高騰です。2008年には原油の価格が史上最高値を更新しました。
これに伴い、工業・運輸・農林水産業など、たくさんの分野で価格が高騰しました。
カントリーマアムなどお菓子業界も例外ではありません。お菓子の価格も時代とともに上昇傾向にあります。
以上の理由により、カントリーマアムも、時代とともに実質値上げを避けられなかったのですね。
カントリーマアムの味は2020年に変わったのか!?
大きさ、値段とみてきましたが、肝心の味も、2020年に味が変わったとのツイートが続出しています。
今日カントリーマアム バニラの味が変わった気がする。今友達の3人に配って3人とも「味変わった!」って言ってくれた。(twitterより)
なんか味変わった!?ココア味すごい黒糖みたいな味する・・・(twitterより)
カントリーマアム、昔と味変わった…?なんかしっとりして個人的に少し食べづらくなっている・・・(twitterより)
カントリーマアムのバニラの味、変わった?しばらく食べてないからわかんないけど。こんな味だったっけ?(twitterより)
なんか少し前にカントリーマアム買ってみて「味変わった?なんかあんま好きじゃないな」って思ってたのにもう1回買ってしまって「やっぱりなんか違う気がする…」ってなってる(twitterより)
カントリーマアムの味が変わったという噂は昔からありましたが、2020年に「味が変わった」というツイートが多いのです。
不二家の子会社化
実は、発売元の不二家は、2008年にヤマザキパンの子会社化をされています。
昔、不二家で不祥事があったのは覚えていますか?その時経営不振になっていた不二家を立て直すべく、ヤマザキパンが買収したのです。
それに伴い、カントリーマアムの原材料もヤマザキパンのものを使用するようになったのです。
そのため、発売当初の原材料と、現在の原材料は大幅に変わっています。これが、カントリーマアムの味が変わった大きな要因となっているのですね。
そして2020年に続出している味変わったというツイート。
これだけ味が変わったと感じている人が多いのですから、何かしらの変化があったのは間違いないことでしょう。
まとめ
カントリーマアムの大きさ、味が変わったことについて解き明かしてきましたがいかがでしたでしょうか?
カントリーマアムの大きさ、味が変わったのは紛れもない事実と言えるでしょう。
やはり、消費者の感覚は敏感です。公表しなくても、消費者は気付くもの。
ただ、原材料の高騰など様々な理由により、実質的な値上げはしょうがないことくらいは、消費者もわかります。
これからお菓子業界には、包み隠さず透明性を持って、真摯な対応を期待したいものですね。